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わが国最初の製パン用イーストメーカーとして誕生

オリエンタル酵母工業は1929年に、わが国最初の製パン用イーストメーカーとして誕生しました。コンビニエンスストアはもちろん、スーパーマーケットのような店舗もほとんどない時代に、当時としては多額の資金を投入して設立された、チャレンジスピリットの賜物とも言える会社です。主な事業内容としては、食品事業では、イーストをはじめとする各種食品素材の販売、バイオ事業では、診断薬原料や研究用試薬の販売、安全性・薬効薬理試験などの受託サービスを行っています。

トップインタビュー_1

「酵母」を原点に、食品事業からバイオ事業まで

オリエンタル酵母工業はイーストで国内トップシェアであり、また、酵素、補酵素などをはじめとする診断薬原料や医薬品原体原料で高いシェアを誇るなど、食品事業とバイオ事業でそれぞれ揺るぎない地位を獲得しています。しかし、高いシェアに甘んじることなく、チャレンジャーとしての気構えを忘れずに新たな領域を開拓していきたいと考えています。当社は、会社名にもあるとおり、「酵母」を原点とし、各種食品素材の販売からバイオテクノロジーの分野へと事業を拡大してきました。今後も長年にわたる研究開発で培ってきた技術力を活かし、よりニッチな分野でのニーズに的確に応えられる商品を供給していきたいと考えています。2017年には食品産業新聞社主催「第47回食品産業技術功労賞」、2018年には日本食糧新聞社制定「第31回新技術・食品開発賞」を受賞した「ナイスライス結・快」もその一つです。同製品はそれぞれ、おにぎりの保形性向上、もち米のつぶれ防止に効果のある品質向上剤であり、味や食感への影響が少ないことが高く評価されています。

トップインタビュー_2

海外ビジネスを発展させていく

オリエンタル酵母工業は、ベーカリー関連市場におけるさらなるシェア拡大はもちろんのこと、ベーカリー関連以外の市場における販路開拓や深耕に取り組んでいきたいと考えています。また、海外企業との提携や技術導入、海外現地法人の設立等のグローバル化もより一層積極的に進めていきたいと考えています。当社にはすでに世界各国に海外ビジネスの拠点があります。米国のサンディエゴ近郊に子会社があり、北米のみならず南米へも販路を広げています。欧州ではオランダのロッテルダムに子会社があり、EU諸国をはじめ、東欧や北アフリカがテリトリーとなります。また、インドや中国にもそれぞれの国内市場での販売を担当する子会社があります。インドの子会社ではオリエンタル酵母工業グループ初の海外生産拠点となるイースト工場の建設を進めています。

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失敗を糧に試行錯誤を重ねられる人を望む

オリエンタル酵母工業では、好奇心旺盛で、失敗を恐れずチャレンジする人を求めています。もっとも、「失敗を恐れない」といっても、失敗に気づかず、同じ間違いを繰り返すようでは、なかなか成果は得られないでしょう。失敗を失敗としてとらえて反省し、原因をよく考え、試行錯誤を重ねる人こそが、最終的な成果を出せる人だと考えています。また、海外での業務にも臆せず携わりたいという人を歓迎します。文系・理系は問いません。私自身も文系出身ですが、バイオ部門に配属され、入社2~3年目から米国、欧州と世界各地で仕事をし、その経験とネットワークが今につながっていると実感しています。様々なチャンスと幅広いフィールドを用意し、挑戦意欲に満ちた皆さんをお待ちしています。