日清製粉グループは、高品質な小麦粉の国産化と安定供給を目指して1900年に創立。以来、120年以上にわたり高い品質の製品を供給してきました。現在では国内トップの製粉企業グループとして「食のインフラ」を担っています。
創業者である正田貞一郎は、「事業はつねに社会と結ぶことを念頭に。自分1人が儲けることを考えると事業はけっして長続きしない。すなわち信は万事の本である(信為万事本)」という言葉を残しています。昨今、企業に強く求められる社会的責任や持続可能な成長にも通じる思いを創業当初から掲げ、脈々と受け継いできた日清製粉グループ。今後、グローバルな企業グループとして更なる成長を図るうえでも、すべての始まりであるこの精神が変わることはありません。
当社グループは、創業以来の価値観である社是と企業理念に基づき、常に社会課題に向き合い、各時代のニーズに応える製品・サービスを提供してきました。また、グローバル展開にも積極的に取り組み、北米、アジア、オセアニア、ヨーロッパへフィールドを広げています。蓄積された技術・ノウハウやネットワーク等をさらに強化し、健康で豊かな生活の実現に向けて、これからも日清製粉グループは挑戦を続けます。
短期・中長期の事業環境変化を踏まえ、2022年度から2026年度までの5年間の経営計画として「日清製粉グループ中期経営計画2026」を策定し、実行しています。2024年度には、最終年度数値目標に対する進捗が順調なことを受け、最終年度数値目標を上方修正いたしました。社是、企業理念を胸に、小麦粉を中心とした「食」の安定供給という使命を全うしながら、事業を通じて社会貢献を果たし、食の中心企業として成長を継続していきます。
将来の目指す姿の実現に向けて、以下の3つを基本方針に中期経営計画2026を推進します。
基本方針1:事業ポートフォリオの再構築によるグループ成長力の促進
基本方針2:ステークホルダーとの関係に対する考え方を明確にした経営推進
基本方針3:ESGを経営方針に取り込み、社会の動きに合わせて実行
中期経営計画の最終年度である2026年度に、売上高9,500憶円、営業利益570億円の実現を目指します。
※CAGR…年平均成長率(Compound Annual Growth Rate)
日清製粉グループは、多彩なマーケットへベストフィットするために7つの事業ごとに自由な意思と戦略を持ち、それぞれのマーケットへシャープにアクションを起こせるプロフェッショナル企業の連合体として活動しています。
日本で培った高度な製造技術や品質管理ノウハウ、顧客サービスを強みに、グローバルに事業を展開しています。1980年代末に本格的に海外進出をスタートさせ、現在の海外子会社数は21社、製造拠点のある国はアジア、北米、オセアニアを中心に11か国に広がっています。環太平洋を中心とする強固なネットワークを構築し、豊かな「食」を世界へお届けしています。