

独自の「粉体技術」で幅広い産業を支えるエンジニアリング会社
日清エンジニアリングは、1972年に日清製粉株式会社(現在の株式会社日清製粉グループ本社)の技術部門から独立する形で誕生。小麦の製粉をルーツとする粉体技術を中心に、粉体事業とエンジニアリング事業の業容を拡大してきました。現在は、「P&P(Powder Technology & Project Engineering)で世界を拓く」をコーポレートスローガンにユニークな事業を展開しています。加えて、総務系を除く社員がすべて技術者(技術経験者)ということも大きな特長です。
実は、当社がお取引をしている企業の90%以上は日清製粉グループ外のお客様です。食品業界だけでなく、医薬品、化粧品・化成品、電子材料等のさまざまな産業分野に進出しています。お客様と並走し、課題解決に貢献するエンジニアリング会社として活躍のフィールドを広げています。
近年、多くのお客様が人手不足や働き手の確保に課題を抱えています。また、DX、脱炭素化、環境負荷低減といった社会課題への対応も求められているため、設備投資の需要が増えています。当社は長年培ってきた工場建設エンジニアリングと粉体技術を活かし、お客様の課題解決と持続可能な社会の実現の貢献を目指しています。

1人の担当者が設計からプロジェクトマネジメントまでを担う“多能工”が強み
当社の強みは、基本計画から詳細設計、施工管理、プロジェクトマネジメントまでさまざまな役割を1人で担う“多能工”のエンジニア集団という点です。通常、工程ごとに担当者を分け対応することが多いですが、当社の場合は同じ担当者が一貫して対応することで、お客様の要望を細やかに把握し、的確なソリューションを提供できます。当社のお客様はリピートオーダーが多いため、このスタイルは顧客から評価を得ていると実感しています。
特にエンジニアリング事業では、顧客の技術者不足やベテラン社員の減少により、エンジニアリング会社のニーズは高まっており、幅広いニーズに対応できる当社の強みが活かせる環境になっていると感じています。当社は若手のうちからプロジェクトマネージャーとして活躍できる環境があります。私自身も新入社員のときにあるプロジェクトを担当しました。最後の竣工式で施工会社代表としてあいさつをする場面があり、「実は新入社員でした」と伝えた際に、とても驚かれたことが記憶に残っています。
粉体事業では、主要顧客である電気・電子材料関連企業が手掛ける半導体、二次電池、電子部品等の各分野で高性能化に向けた粉体の微粉化ニーズがますます高まっています。当社の「粉体技術」は極めて困難といわれる1ミクロンを下回る超微粒子製造も可能な世界最高レベルです。また熱プラズマによるナノ粒子の受託加工は当社だけの独自技術です。これらの技術を用いて高度化するニーズに対応しています。
働きやすい環境づくりを通じて、だれもが挑戦でき、成長を実感できる会社へ
若手社員には、入社当初から積極的にプロジェクトに参画してもらい、OJTを通じて成長を促しています。顧客からは若手の積極的な姿勢・登用に驚かれることもありますが、早い段階から実務を経験することで、お客様のニーズを深く理解でき、問題解決能力やコミュニケーション能力を養うことができると考えています。
成長をアシストするために、メンター制度の導入や社内外の研修への積極的な参加を促しています。日清製粉グループの工学系社員向け研修に加え、当社独自の研修や協力会社さん主催の勉強会等に参加してもらっています。
そのほか、柔軟な働き方の実現に向けて、デジタルデータの活用を進めています。クラウド上で仕事の成果や過程を共有したり、三次元CADを使って設計できるようにしています。プロジェクトにはさまざまな部署のスタッフが関わるので、オフィスをフリーアドレスにしてコミュニケーションを取りやすい環境を整えました。その結果、生産性が上がり労働時間も減少しました。
また、育児休暇制度やリモートワークの活用も推進しています。当社は女性の積極採用も行っているため、これらの制度の整備のほか、作業服の見直しを行い、現場事務所では女性専用設備を設置するなど働きやすい環境づくりも行っています。

「なくてはならない存在」を目指して、一緒に成長しよう
コーポレートスローガンとして「P&P(Powder Technology & Project Engineering)で世界を拓く」を掲げていますが、このベースとなるのはユーザー系エンジニアリング会社ならではの「顧客視点のエンジニアリング」と長年培ってきた「粉体技術」です。
設備投資におけるベテラン技術者は減っておりエンジニアリング会社のニーズは高まっています。また、高性能・微細化が進む電子・電池デバイス分野では、その原料となる粉体が果たす役割はますます大きくなっています。当社は「顧客視点のエンジニアリング」と「粉体技術」という大きな可能性を秘める分野で強みを持っており、まだまだ成長していける会社だと思います。
近年は「DXエンジニアリング」に取り組み、デジタルデータを活用して生産性向上、品質向上、顧客満足の3つを追求しています。すでに労働時間削減などの成果がでており、今後も注力する予定です。
社員一人ひとりが、お客様の視点に立って考え、常に新しい技術や知識を学び、チームワークで目標達成に貢献することを期待しています。その結果、お客様から「なくてはならない存在」といわれるような会社を一緒に作っていきましょう。
