トップインタビュートップインタビュー

多彩な製品で、食卓に「おいしさ」をお届け

日清製粉ウェルナは、前身の日清フーズの創業(1962年)以来60年の歴史を持つ日清製粉グループの食品事業を担うメーカーです。消費者の皆様においしく、便利に、楽しく召し上がっていただけるよう、小麦粉や、天ぷら粉・お好み焼粉などのプレミックス、パスタ・パスタソース、冷凍パスタなど「常温」「冷凍」の温度帯を問わず多彩な製品を食卓にお届けしています。当社は、「安全・安心」な製品を製造し、お客様にお届けする。そして、真の研究・開発型企業として、技術に裏打ちされた「付加価値」と「おいしさ」を提供する食品メーカーを目指しています。

※2022年1月1日に、日清フーズから「日清製粉ウェルナ」に社名を変更しました。

トップインタビュー_1

「ブランド」「グローバルな生産拠点」「技術力」が当社の強み

当社は「安全・安心」「付加価値」「おいしさ」を提供する食品メーカーとして以下の3つの強みを持っています。
1つ目の強みは、強いブランド力です。「日清」「マ・マー」「青の洞窟」をはじめとする多くの分野でトップブランド製品を持っています。長年、消費者の皆様に親しんでいただいているブランドは強みであり、財産です。
2つ目の強みは、グローバルに広がる生産拠点です。2023年3月現在、当社は米国、中国、東南アジア、トルコに合計8つの海外現地法人を持ち、そのうち7つの現地法人で自社工場を保有しており、それぞれの工場で現地および日本市場向け製品の製造を行っています。また、当社は多くの製品を複数の工場で製造していますので、大規模災害等の重大リスク発生時のBCP機能も有しています。これは、食の安定供給責任を果たすためにも重要な機能です。
3つ目の強みは、他社を凌駕する技術力です。例えば、熱処理粉に代表される小麦粉の加工技術、早ゆでスパゲティに用いられている早ゆで技術、冷凍食品やパスタソースの安全性を担保する微生物制御技術等です。
早ゆでスパゲティが現在の形になって10年ほど経ちますが、今も伸長を続けています。これは、さらなるおいしさを追求したリニューアルや、早ゆで2/3サイズという新製品の上市、電子レンジ調理への対応など、技術を磨き続け、進化を続けたからだと思います。
私は、これら3つの強みを絶えず磨き続け、さらなる成長につなげていきたいと考えています。

※BCP…災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画(Business Continuity Planning)のこと。

「持続力」「成長力」「競争力」の3つの力を強化し、国内外で事業を拡大

今後、当社がサステナブルに成長していくため、①持続力(事業継続・サステナビリティ)、②成長力(収益と事業規模の拡大)、③競争力(他社に負けない力)の3つの力を強化していきます。
①持続力について、人口減少やパンデミックの発生等、当社を取り巻く事業環境は常に変化しています。トップブランドメーカーとしての供給責任を果たすべく、これらの環境変化に対応できる安定した事業基盤の確立が必要だと考えています。
②成長力について、当社の強みを活かした収益力の強化と事業領域の拡大を進めていきます。コア事業である「常温家庭用」の売上を維持・拡大しつつ、さらなる成長が見込まれる「海外」「業務用プレミックス・パスタ」「冷凍食品」の事業を大きく伸ばすことで、事業構造を変えていきます。その中でも特に、「海外事業」に重きを置いています。現在、海外工場で製造している製品の多くが日本市場向けですが、今後は日本で培ったノウハウ・技術を活かし、現地のマーケットに根ざした製品開発・販売を強化し、現地完結型の海外事業を強化する予定です。あわせて日本食の浸透にも取り組みたいと思います。
③競争力については、他社との差別化に向けて付加価値化とコスト競争力強化に注力します。そのほかにも、研究開発、ブランド、広告宣伝、人財投資、品質管理等のさまざまな分野で投資を行っていく予定です。また、競争力強化の一つとして、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進も重要なテーマだと考えています。すでにオンライン展示会の開催等、デジタルマーケティングに取り組んでいますが、さらに強化していく予定です。
また、SDGsへの貢献も企業として重要な使命だと考えています。その取り組みの具体事例として、「日清 クッキング フラワー©」プラスチックボトルのバイオマス化や、パスタソース製品におけるFSC認証紙の採用等を実施しました。工場では食品廃棄物の削減や再資源化、太陽光発電等の再生可能エネルギー設備導入等によるCO2排出量削減にも取り組んでいます。さらに、若手中心のSDGsチームを立ち上げ、環境に配慮した製品開発や包装の工夫等を検討中です。

トップインタビュー_2

個人も会社も、ともに成長できる環境へ

当社がサステナブルに成長するために、とりわけ海外事業の拡大、SDGsへの貢献、DX推進が必要となりますが、いずれも人財がカギになります。そのため、社内人財の育成と活用、外部からの登用等、アグレッシブに人財投資、人財活用を進めていきます。昨今では育児、介護をしながら働いている人が増えてきていますが、当社はプライベートと仕事の両立、社員のライフスタイルの多様化を支援しています。例えばテレワークや短時間勤務制度を活用し、育児等の時間も大切にしながら仕事をしている社員も多く、このような制度や仕組みを活用することで誰もが活躍できる会社を目指して、より良い環境づくりに積極的に取り組んでいきます。
また、当社が社員に期待する心構えとして「自主・自律」の精神を大切にしてもらいたいと思っています。自発的に考え、周りの人とよくコミュニケーションを取り、行動につなげていってほしいです。実際に、当社では30代の社員を中心にプロジェクトチームを立ち上げ、「自主・自律」のもと新規事業、新製品の検討を行っています。2~3週間に1回、彼らからさまざまな提案を受け、直接ディスカッションを行っており、一人ひとりが事業や経営に参画する意識を持ち、個人と会社がともに成長できる会社にしていきます。
私は、会社を大きく変える力を持っているのは、20代、30代の若い社員だと考えています。時代の変化を先取りしながら、これから先も大きく変わっていく日清製粉ウェルナで、私たちと一緒に働いてみませんか。是非、ともに成長していきましょう。

トップインタビュー_3