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成長が続く中食・惣菜市場で新たな価値を生み出し、グループの「中核企業」へ。株式会社 日清製粉デリカフロンティア取締役社長 岩崎 浩一

工程の自動化等のDXを推進して、成長市場の未来を切り拓く

日本国内における“食の外部化”の進展に伴って、スーパーやコンビニ等を中心とした中食・惣菜市場は大幅な成長が見込まれています。また、中食・惣菜は鮮度が求められるため、海外製品との競合がほとんどないという市場特性も持ち合わせています。
さらに、日清製粉デリカフロンティアでは、米飯類から調理パン、調理麺、一般惣菜、冷凍惣菜まで、すべての中食・惣菜カテゴリーを供給する「フルラインアップ体制」を構築しており、この点も当社の競争優位性の一つになっています。加えて、当社傘下の3つの中食・惣菜会社では国内に25か所の生産拠点を持ち、1万人以上の従業員が多彩な中食・惣菜商品の生産に従事しています。日清製粉グループ内において、このような規模を持つ事業会社は当社以外にはありません。そのため生産工程の自動化による省人化・省力化などのDXを推進し、工場全体を改革すれば大きなイノベーションを実現できると確信し、その実現に向けた取り組みを進めています。

グループの中核事業となるべく、新たな市場開拓を目指す

当社は現在、日清製粉グループ各社の経営資源の有効活用や中食・惣菜3社の経営管理・戦略立案への関与・支援に取り組むとともに、リスク管理やガバナンスの強化等、競争力ある事業体制を構築することで中食・惣菜事業のさらなる成長を目指しています。中でも、生産自動化・効率化技術の導入推進を重要施策として位置づけており、日清製粉グループ本社の技術本部や外部の機械メーカーと連携をとりながら注力しています。また、当社が主体となって日清製粉の小麦粉や日清製粉ウェルナの加工食品等、日清製粉グループが取り扱う原料・製品を事業会社のトオカツフーズ、ジョイアス・フーズ、イニシオフーズに供給していくことで、グループ全体の供給先や供給シェアを上げていくこともミッションの一つだと理解しています。現在の中食・惣菜事業の売上高は約1,400億ですが、これを早期に2,000億円にまで引き上げ、将来的には日清製粉グループの中核事業として成長エンジンになりたいという想いを持って、中食・惣菜市場の開拓に努めています。

すべての従業員が働きやすく、環境にも優しい職場づくりに注力

中食・惣菜事業には日清製粉グループの中で最も多くの従業員が在籍しており、国籍は40数か国と文化背景・信条も多様なメンバーが日々協力しながら業務に取り組んでいます。そうした環境を踏まえて、当社では人権やLGBTQ等に関する推進活動や従業員教育を実施し、すべての従業員にとって働きやすい職場環境を提供することに力を入れています。
また、工場内の表示を多言語にしているほか、主力工場には通訳をする社員を配置するなど、国籍に関わらず安心して働ける環境の整備にも努めています。さらに、SDGsへの取組みとして、傘下の中食・惣菜会社では製造工程や食材管理方法の見直しによる食材ロスの低減や製品の消費期限延長、太陽光発電等の省エネルギー設備導入によるCO2排出量削減、上下水道使用量削減による環境負荷低減に取り組んでいます。

皆さんの「熱意」や「挑戦したいこと」を教えてほしい

私たちは、中食・惣菜市場というフロンティアを日清製粉グループのメンバーとともに切り拓いていける人材、自ら目標を設定して積極的に行動できる人材を求めています。当社での業務は、事業の性質上、傘下の中食・惣菜会社の社員や日清製粉グループの他の事業会社社員と協力して取り組む機会が多く、様々な交流を重ねる中で得た経験は皆さんの成長につながると確信しています。また、傘下の中食・惣菜会社を統括する業務や各事業会社における業務に加えて本社機能もあるため、さまざまなことに挑戦し、成長する機会が豊富にあります。
ぜひ皆さんの「熱意」や「挑戦したいこと」を私たちに教えてください。そして、一緒に中食・惣菜事業の未来を切り拓いていきましょう。