

加工食品事業部第一部開発グループ
2006年入社 応用生命科学専攻
入社動機とこれまでの仕事について
アメリカに「We are what we eat.」(私たちは食べたものでできている )ということわざがありますが、生物は食べものがないと生きられません。そんな食の重要性に惹かれたのが、そもそものきっかけです。大学時代の専門は「下部消化管」に関する研究。健康維持に直結する「食」の重要性を学んでいくうちに、食に関する仕事をしたいと思うようになりました。当社を選んだ決め手は、見学や面接などで「波長が合う」と感じたことです。私にとっては、どの会社よりもリラックスできるという実感がありました。入社後は一貫して家庭用ミックス商品の開発を担当。数え切れないほどの製品開発に携わり、それぞれに語り尽くせないほどたくさんの思い出、思い入れがあります。仕事への意識が変わったのは、産休・育休から復職した後でしょうか。それまでは無我夢中で自分が納得ゆくまで試作など仕事に打ち込んでいましたが、育児と仕事を両立するには限られた時間を効率よく使う必要があり、常に先を見て無駄なく不足なく仕事を行うようになりました。その結果、仕事の質も高まったと思います。
現在の仕事とそのやりがいについて
入社以来、開発を担当し続けてきた「ホットケーキミックス」や「お好み焼粉」などの家庭用プレミックス商品。これらの商品は小麦粉だけでできているわけではありません。多くの場合は小麦粉を主体とし、砂糖や塩、調味料成分やフレーバー成分、油脂、乳化剤など様々なものを配合します。開発する粉に最も合うものを選ぶのも、パッケージや裏面に載せるための作り方を決めるのも、私たち開発の仕事です。商品コンセプトをもとに、何度も繰り返しテストをしながら、一番おいしく調理することができるベストなレシピを組み上げていきます。印象に残っているのは入社後すぐに担当した「お菓子百科」シリーズ。新商品を出しつつ、リニューアルも担当しました。それまでは開発を行うラボで多くても3~5キロ程度しか見たことのなかったミックスが、工場で何トンという規模で製造される様子を目の当たりにし、感動しましたね。食品メーカーの開発の醍醐味を味わった瞬間です。また、現場では当時の自分の父親ぐらいの年齢の方々も含め、多くの方が製造に携わってくださっていることに感激し、製造から営業や広報まで「たくさんの方々の協力があって初めて製品は作られるんだ」という実感が心に深く刻まれました。


会社の魅力、今後の目標について
子どもに胸を張って「こんな仕事をしてるんだよ」と言える仕事をずっとしていきたいなと思っています。ありがたいことに、当社はプレミックスのトップシェアを誇り、業界を牽引する立場にあります。それはプレッシャーであると同時に、トレンドを作れるやりがいでもあります。また、当社の品質保証体制も、私にとっては大きな誇り。これまで開発業務に長く携わってきましたが、過去に自分が開発した商品は、その後も改善や、フォローを行いずっと関わり続けています。そのため、例えば、お客様から問い合わせがあり、お客様相談室ではわからない場合は開発に「こういう内容の問い合わせがきたけど、すぐ教えてくれますか?」という形で連絡が入ります。責任を持ってずっと関わり続けられるからこそ高品質を維持できるし、「安全・安心」をお届けできる。それも、当社の大きな魅力の一つだと考えています。

1日の仕事の流れ
08:30 | 出社、メールチェック、前日の残務整理などデスクワーク |
---|---|
10:00 | 開発作業・試作、ミックス試作、二次加工試験 |
12:15 | 昼食 |
13:00 | チームミーティング |
13:30 | 原料メーカー商談 |
15:00 | 試作、試食 |
16:30 | 当日のまとめ、後日の準備 |
17:00 | 退社 |

MESSAGE

子どもが生まれてから生活が一変しました。自分のことはどうでもよくても、子どもにバランスがとれたものを3食きちんと食べさせたい。スーパーにもよく行きますし、パッケージも裏面まで吟味するようになりました。ママ友もできて、ママ友からの情報も開発のヒントになっています。こうした独身時代にはなかった視点を開発にも活かしていきたいと考えています。