社員インタビュー 仕事の内容や入社動機など、先輩社員の声を紹介します。

工学系
#技術開発 #産休育休 #10年目以上

技術革新のスピードに負けないよう
デジタル技術を駆使して
新しい生産技術を開発する。

紙谷 瑠利子

紙谷 瑠利子かみや るりこ
株式会社日清製粉ウェルナ/
株式会社日清製粉グループ本社
技術本部 生産技術研究所 食品加工技術研究室(出向中)
2009年入社 工学研究科 環境プロセス工学専攻

入社を決めた理由は?

大学で食品プロセス工学を学び、大学院では食品粉体や固体の非加熱殺菌について研究していたことから、食品メーカーの生産技術職に興味を持ちました。入社のきっかけは、当社の工学系インターンシップへの参加です。工場見学で普段から慣れ親しんでいる製品の製造工程を見て、食品のものづくりに携わりたいと強く感じました。また、研究所で働く「人」に魅力を感じ、この人たちと一緒に働きたいと思いました。

紙谷 瑠利子

現在の仕事内容は?

食品加工技術研究室は、乾麺、パスタ、パスタソース、冷凍食品、中食・惣菜などに関する生産技術を開発しています。その中で、私はデジタル技術やフードテックなどを活用し、全く新しい生産技術を導入するための研究開発を担当しています。例えば、検品者の代替となる検査装置の開発に取り組んでいます。従来の生産技術研究所が開発した検査装置にAI機能を組み込み、既存装置よりも飛躍的に精度を高めました。また、中食・惣菜事業では、フードテックによる新規調理技術を検討するなど、付加価値増大に向けた取り組みを進めています。

紙谷 瑠利子

キャリアステップ

  • 1年目
    日清フーズに入社し、日清製粉グループ本社の技術本部 技術部に出向。ミックス工場・製粉工場の技術支援やオンライン検査装置の技術指導を担当した!
  • 3年目
    日清フーズの館林工場 生産課に異動。ミックス生産設備の維持更新や故障削減、作業改善、日常修繕などに取り組んだ。
  • 6年目
    日清製粉グループ本社 技術本部 生産技術研究所の製造研究室に出向。7年目の産休・育休を経て、12年目まで製造研究室とデジタル技術研究室の仕事を経験。
  • 13年目
    同研究所の食品加工技術研究室に異動し、製造設備の改良や冷凍野菜の新規解凍技術の探索と評価、省人化検討、フードテックを活用した中食惣菜の研究開発に従事している。

仕事のやりがいや大変なことは?

研究や開発過程での失敗はつきものです。困難な壁にぶつかっても、過去の成功体験を気持ちの支えにし、試行錯誤を繰り返しながら根気強く仕事に取り組んでいます。入社1年目には、館林工場で新たなミックス工場を立ち上げるプロジェクトに参画し、包装ラインの立ち上げを担当しました。当時はまだ知識も経験も少なかったので、まずは現場の理解に努めました。そうすることで、新たな知識やノウハウが身につき、現場スタッフとのコミュニケーションも増えたことで、表面上では分からない設備の“真の課題”を洗い出し、対策を図ることができました。現場スタッフと協力して解決した課題を乗り越え、ラインが一斉に稼働を始めたときの感動は忘れられません。また、私が携わった生産設備で製造された製品が店頭に並び、それを家族がおいしそうに食べる姿を見られることも、この仕事の魅力だと思います。

子育てに関する会社のサポートは?

育休明けの復職時は、仕事と家庭の両立ができるのか不安でしたが、職場の上司や同僚があたたかく迎えてくれました。出張の際も、担当工場を子どものお迎え時間に間に合うエリアに設定してくれるなど、部署内でさまざまな配慮をしていただきました。子どもの熱などで急に早退することもありましたが、上司に伝えると「早く迎えに行ってあげて!」と背中を押してくださったのがとても嬉しかったです。現在は時短勤務を活用して、朝は子どもの登校を見送ってから出社して、夕方になると学童保育に子どもを迎えに行っています。学校行事などの際には、テレワークや1時間単位での有給休暇取得などフレキシブルな対応ができて無理なく働くことができています。

紙谷 瑠利子

今後の目標は?

さまざまな部署を経験して工学系社員としての総合力を身につけ、将来的には研究開発業務を専門にキャリアを築きたいと考えています。食品業界を取り巻く環境が大きく変化する中、特に技術革新のスピードはすさまじく、競合との競争に打ち勝つには生産技術改革や新規市場開拓を早期に実現する必要があります。当社のコア技術である粉体技術にデジタル技術とフードテックを融合させ、一層の生産性向上と新たな付加価値を創出する装置の開発・実用化を目指してチャレンジを続けたいと思っています。

紙谷 瑠利子

1日の仕事の流れ

09:00
出社。メールチェック、チームミーティング
10:00
午後のテストに向けた準備
11:00
打ち合わせ資料および新規設備購入の申請書類作成
12:00
お昼休み
13:00
テスト実施。包装機でテストサンプルの試作と評価
16:00
テストデータの分析&打ち合わせ
関連部署とテスト結果の共有、課題抽出
17:30
退社
本ページに記載のある「日清フーズ」は現在の「日清製粉ウェルナ」のことを指しています。