社員インタビュー 仕事の内容や入社動機など、先輩社員の声を紹介します。

食品化学系
#研究開発 #1~5年目

数多くのテーマを経験しながら
パン酵母のスペシャリストになりたい。

馬倉 朋奈

馬倉 朋奈うまくら ともな
オリエンタル酵母工業株式会社
食品事業本部 生産・研究開発統括部
研究開発部 食品研究所
2023年入社 医工農学総合教育部 生命環境学専攻

入社を決意した理由は?

小さいころから生き物が好きで、昔から「生き物に関わる仕事がしたい」と考えており、就職活動でも「生物の力で人々の生活を豊かにする企業」を軸にしていました。そうしたなかで出会ったオリエンタル酵母工業は、微生物の一種である「酵母」のリーディングカンパニーとして製品を開発し続けており、現在も発酵を活かした製品を展開する、まさに私の夢を実現できる仕事だと思いました。さらに企業研究を進めるなかで、当社は発酵によりパンを膨らませるパン酵母だけでなく、菓子パンや総菜パンなどに必要なフィリングや食品に活用される日持向上剤など幅広い食品関連製品の開発をしていることを知り、人々の食を根底から支える事業展開に大きな魅力を感じました。

馬倉 朋奈

現在の仕事内容は?

入社以来、私は研究開発部 食品研究所に所属し、パン酵母や微生物機能利用製品のほか、発酵種、発酵調味料、日持向上剤、さらには品質向上剤の研究開発を担う部署にいます。そのなかで私はインド向けパン酵母の研究開発を担当しています。インドは、高温多湿な環境や輸送条件、保管状況、製パン配合・工程など、日本の環境とは大きく異なります。これらの違いを踏まえたうえで現地にフィットした製パン素材を研究開発しなくてはなりません。上司や先輩社員とともに、評価方法の確立など、一つひとつの課題に対して明確なエビデンスをもって戦略を立て、パン酵母の菌株選定や培養評価などに従事しています。なかなか思うようにいかないこともありますが、あきらめずにコツコツと成果を追い求める研究姿勢は学生時代から培ったものです。

馬倉 朋奈

キャリアステップ

  • 1年目
    入社後、パン酵母を研究開発するグループに配属。膨大なノウハウ、技術の習得に苦戦する。先輩方が担当する研究テーマにおいて指導を受けながら実務を担当し、基礎的なスキル・考え方を少しずつ習得する。
  • 2年目
    インド向けパン酵母の研究開発を担当。課題に関して情報収集や試験を進める。思い通りの結果が得られないことが多いが、先輩や他のメンバーと協力し条件立案や考察、アクション設定をしながら進めている。

仕事のやりがいは?

オリエンタル酵母工業は、日本におけるパン酵母市場で長きにわたってトップシェアを維持しています。さらに、トップシェアを誇るパン酵母だけでなく、発酵に関する知見を活かした発酵種・発酵調味料、日持向上剤・品質向上剤、フィリングなど、日本の食生活を根底から支えています。そのように諸先輩方が収集してきた知見を引き継ぎ、研究開発を通して新たな成果を生み出すことにやりがいを感じます。また、自分が開発した製品を日本だけでなく、インドの14億人に届けたいという思いをもって取り組んでいます。

今後の目標は?

パン酵母は生き物であり、選定された菌株や培養条件によって性能が変化します。当社ではそれらに関して豊富なノウハウを有していますが、私自身は知識や技術の習得が大きな課題でした。そこで、先輩社員から教えてもらうだけでなく、過去の報告書を参照したり、何度も自身の手を動かしたりして、身に付けるようにしています。まずは現在担当するパン酵母について数多くのテーマを経験してスペシャリストになりたいです。また、将来的には当社が展開している他の製品群にも精通し、国内外の人々の健康で豊かな生活づくりに貢献していきたいと考えています。

馬倉 朋奈

1日の仕事の流れ

08:00
出社、メールのチェック、1日の予定確認
09:00
培養を開始
12:00
お昼休み
13:00
午前に培養したサンプルの分析
17:00
1日の実験結果のまとめ・考察、グループメンバーとの結果共有、次のアクションの設定
18:00
退社