社員インタビュー 仕事の内容や入社動機など、先輩社員の声を紹介します。

食品化学系
#製品開発 #6~10年目 #海外勤務

タイの人々の“食の好み”に合った
製品を試行錯誤で開発し、
それが受け入れられた時の達成感は大きい。

駒林 玄軌

駒林 玄軌こまばやし げんき
株式会社日清製粉ウェルナ
タイ日清製粉 Co., Ltd.(出向中)
2018年入社 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 食料化学工学分野

現在の仕事内容は?

現在、タイ日清製粉に出向して開発責任者を務めています。日清製粉ウェルナの製品として日本国内で販売される製品だけでなく、タイをはじめ海外市場で販売される製品の開発や現地工場の生産ラインへの落とし込みなどを担っています。主な製品は、レトルトのパスタソース、冷凍食品(パスタやたこ焼きなど)です。これらについて、原料や包材の探索・開発からレシピ、製法の検討、製品の安全性検証、パッケージ表示の作成まで、多岐にわたる業務全体をマネジメントしながら、現地スタッフとともに取り組んでいます。部署の責任者として経営的な視点を持ちながら仕事をする必要があり、自分の業務が会社の業績に影響していることを実感できます。また、海外での仕事・生活を通じて、日本以外の文化への理解が得られ、視野が広がったような気がします。

駒林 玄軌

仕事のやりがいは?

開発の仕事における最大のやりがいは、自分が携わった製品が販売され、広くお客さまに届いていることを実感できるところです。時には「おいしかった」「便利」といったお声をいただくこともあります。タイに赴任してから開発に関わった製品が、タイ国内でも販売されるようになりました。仕事を通じて海外の人々の暮らしにも貢献できているのだと、入社前に思い描いていた以上のスケールの大きさが実感できることを嬉しく思います。タイの方々の食の好みは日本とは異なるため、タイ向けの製品については現地スタッフと何度も意見を交わしながら作り上げています。難しさもありますが、そうした試行錯誤の過程は海外勤務ならではの醍醐味ですし、その結果、製品が受け入れられたときの達成感は大きいです。

駒林 玄軌

キャリアステップ

  • 1年目
    日清製粉ウェルナに入社。家庭用冷凍食品の開発を担当し、1年目で担当製品を上市!
  • 2年目
    冷凍ワンディッシュパスタの主要シリーズ「超もち生パスタ」の全面リニューアルで、全7品中(当時)4品を同時に担当。
  • 3年目
    タイ日清製粉に出向。研究開発担当として赴任し、日本向け製品の開発を担当。言語・文化の壁に直面しながらも奮闘する。
  • 7年目
    タイ日清製粉の開発責任者に。他部署と連携しながら、自部署やプロジェクトのマネジメントに尽力している。

成長を感じた仕事は?

現状を正しく把握して進むべき方向を考え、それを現地スタッフに理解してもらった上で的確にプロジェクトを進める──という一連のマネジメントプロセスは、大きな成長を促してくれていると感じます。製品開発は工場導入に至るまで幅広い工程に関わるため、多くの部署との連携が不可欠です。部署内外のメンバーに相談しながら解決策を模索することで、難しいプロジェクトも乗り越えられるのだと日々痛感しています。また、言語も文化的背景も異なる現地スタッフとのやり取りでは、母国語以外の言語を使って、そもそも自分と相手の間で前提を共有できているのかを確認するところから始めなければなりません。「相手の立場に立ったコミュニケーション」の在り方をより深い意味で理解し、実践できるようになったと思います。

今後の目標は?

これまでのキャリアをベースに、異なる分野での経験もより広く積んでいきたいと考えています。入社以来、冷凍食品やレトルト食品の開発に携わってきましたが、今後は日清製粉ウェルナのもうひとつの主力事業であるプレミックスの開発にも携わっていきたいですね。さらに、これらの製品開発で得た知見を活かして、より上流の基礎研究の分野にも挑戦したいです。将来的には、広範にわたる経験を積んで、事業全体、特に研究開発分野全体を見渡せる視野を持って、適切なマネジメントができる人材に成長するのが目標です。

駒林 玄軌

1日の仕事の流れ

08:00
出社、メールチェック
現地スタッフと各プロジェクトの進捗・方針を確認
09:00
ラボでの試作品の品質をチェック
10:00
現地の原料メーカーと商談
11:00
日本の開発メンバーと新製品の開発方針をオンラインミーティング
12:00
お昼休み社員食堂でタイ料理
13:00
工場の実ラインで、ラボで想定した製法や品質に問題がないかをテスト・確認
16:00
工場試作品の品質確認
17:00
製造に向けた課題の洗い出し、スケジュールの確認・見直し
あらゆる部署と連携しながら安全・安心な製造に向けて準備
19:00
退社