社員インタビュー 仕事の内容や入社動機など、先輩社員の声を紹介します。

食品化学系
#製品開発 #6~10年目

自分の目で確かめ、自ら行動に移す――
研究所で学んだ姿勢が
新規事業創出にも活きている。

多田 日菜子

多田 日菜子ただ ひなこ
株式会社日清製粉ウェルナ
商品開発本部 成長事業開発部 開発グループ
2018年入社 農学研究科 生物産業創成科学専攻

現在の仕事内容は?

私が所属する成長事業開発部は、2024年4月に新設された部署です。当社の主力事業であるプレミックス、パスタ・パスタソース、冷凍食品(主に冷凍パスタ)の既存の枠にとらわれず、会社の成長を担う新たな事業を立ち上げるというミッションを担っています。そのなかで、私は開発担当として新市場向け製品の配合検討や試作品製作、製造工程での課題解決を中心に取り組んでいます。併せて、新市場開拓に向けた部内メンバーとのディスカッションや、今後の製品輸出に向けた社内ルールの整備にも対応しているところです。これまで仕事をしてきた日清製粉グループ本社の基礎研究所や、日清製粉ウェルナの冷凍食品開発と比べて、業務の幅がぐっと広がりました。

多田 日菜子

仕事のやりがいは?

若手社員でも大きな仕事を任せてもらえるのは、当社ならではの特徴だと思います。例えば、私は入社4年目、開発グループに異動してからわずか1年目で、主力製品である「マ・マー THE PASTA ソテースパゲティ ナポリタン」という冷凍パスタ市場で一番の売上をあげている製品(2025年2月時点)の開発(リニューアル)を担当させてもらいました。開発の仕事では、原料を使いこなして食品をおいしく仕上げる技術や、大量製造を実現するための製造方法、製品安全の考え方など、入社時に配属された基礎研究所での研究業務以上に幅広い能力が求められます。まだ経験が浅いなかで重要な製品を担当させてもらえることに、大きなプレッシャーを感じたのを覚えています。しかし、その分(苦労はしましたが…)、自信をもって送り出せる製品に仕上げられたときの喜びはひとしおでした。最近では、友人からお子さんがその製品のファンだというありがたい声も聞くことができました。身近な人たちの食卓に自分が開発した製品が届いている喜びを実感しています。

多田 日菜子

キャリアステップ

  • 1年目
    日清製粉グループ本社 基礎研究所微生物制御研究室に配属。チルド、冷凍、常温と、3年目までに全温度帯の製品の研究を経験。
  • 4年目
    日清フーズ(現在の日清製粉ウェルナ)の冷凍食品の開発部署に異動。憧れていた開発の仕事に大苦戦するも、多数の製品を担当し、スキルを鍛えた。
  • 5年目
    5年目後半から6年目にかけては原料探索も担当。当社に必要な原料の検討、原料を起点とした技術開発などに取り組み、部署に貢献。
  • 7年目
    成長事業開発部開発グループに異動。自由度が高いため「誰のために自分は何をすべきか、何ができるのか」を自分に問いかけながら奮闘中。

仕事において大変なことは?

新規事業に取り組む際には、多くの部署の方と協働する難しさを感じる場面も多いです。部署によって、また個々人のバックグラウンドによって、視点や発想、物事の優先順位などが変わってくるため、互いにWin-Winになれる落としどころを探るのは簡単ではありません。例えば、営業やマーケティングの観点では市場ニーズを起点に考えますが、私たち開発陣は原料や製造機械等の制約の中でどのように作るかを考えます。営業・マーケティングからの要望と実際の製造環境とのすり合わせを行いながら、考え方を柔軟に変化させながら最適な製品開発ができるように工夫しています。

成長を感じた仕事は?

以前所属していた冷凍食品の開発部署で原料探索を担当した経験は、大きな成長につながったと感じます。当社の強みとなる原料を探索・技術開発──という責任の重いミッションに、最初は戸惑いもありましたが、上司のサポートを受けながら課題を細分化することで、アプローチが明確になり、原料を起点としたコストダウンや技術開発などの成果を上げることができました。また、国内のみならず海外にある原料工場を見ることで、視野が広がったと感じています。その結果、一開発者としての視野が大きく広がりました。これらの取組みを通じて学んだ「自分の目で確かめ、自ら行動に移すこと」の大切さは、現在の業務にも活きています。

多田 日菜子

1日の仕事の流れ

08:30
出社、メールチェック、To Doのチェック
09:00
開発グループ定期打ち合わせ
10:00
新市場向け製品の配合検討、試作
12:00
お昼休み
13:00
実製造に向けた製品工程を検討するための書類作成
14:00
新規事業起案のためのディスカッション
15:00
試作品の試食評価
16:00
原料メーカーとの商談
17:00
メールチェック、製品輸出に向けた社内ルールの策定・書類作成
18:00
明日以降のTo Doを確認
18:30
退社
本ページに記載のある「日清フーズ」は現在の「日清製粉ウェルナ」のことを指しています。